せばまんつ、イスラエル。

イスラエル回想録

甘党イスラエル

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1. はじめに:「食べたけど?」事件

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実際に買ったケーキたち


 

とある冬のこと、筆者のめでたい誕生日に

 

父親がケーキを購入。

 

可哀想なことにインフルで寝込んでいた妹、

 

その日は食べず。

 

妹の分は冷蔵庫へ。

 

 

 

 

 

次の朝、妹はケーキを食べようと冷蔵庫を開けた。

 

 

 

 

 

妹:   ぬあい?

 

 

妹:「お母さん、私のケーキは!?」

 

 

母:「え。冷蔵庫に入れたよ?

   ...まさか。(何かを察する)」

 

 

(その頃、筆者はすでに大学へ戻っていた )

 

 

緊急電話:

「ねえ!私のケーキ食べたの、 おねえちゃん??!(怒)」

 

 

 

 

少しの沈黙

 

 

 

 

 

 

 

筆者: 「.....食べたけど?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いやあ、ひどい。この人。

 

自分か。

 

 

 

 

筆者は甘いものが大好きでした。

(最近は歳のせいかマシになった。)

 

...病的に。

 

良し悪しの区別もつかなくなっちゃったり。

(いや分かってるか←本当に悪い)

 

2. 甘党イスラエル

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食べる前に撮影していた写真。このあと購入するも、あまりの不味さに捨てることになったドーナツ。他にも美味しくない市販のおやつとかあったけど、基本美味しいものしか写さない筆者のアルバムには写真がありませんでした...

 

さあさあ、こんなんでイスラエルに行った超甘党な筆者は当初打ちひしがれておりました。

 

イスラエルの市販のお菓子の不味さに。

 

そして、恋い慕っておりました。

 

日本の高クオリティー&安価なお菓子たちを。

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最初は悲しみの底に沈んでいた筆者も

時間が経つにつれ

美味しいと思えるお菓子たちに

出会いました。

今回は筆者の独断偏見で、

美味しいと思った

イスラエルのお菓子たち

をご紹介。

 

ではでは〜甘党イスラエルの始まり〜〜

 

2.1. オズネイ・ハマン

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Cookie monster!! クッキーモンスターやん!!)

 

と某友人に言われるくらい、むっしゃむっしゃクッキーを食べまくっていた筆者。ドン引きー。クッキー、っていうか、小麦が大好きだったのです。糖尿病&小麦アレルギー予備軍か。

 

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クッキーモンスター。目がイッてる...。

 

このオズネイ・ハマンというクッキーは、ユダヤのお祭り「プリム」(エステル記のお祭り)で食べられるものです。丸くくり抜いた生地の真ん中に、チョコやジャムなどを置いて三角形になるように折って焼いたものです。これがうんまーーい!!牛乳と合います!ボリボリいけますん。

 

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バックミュージック:

「やめられな〜い、とまらな〜い♫カ○ビーのかっ○えびせん〜♫」

(筆者が美味しいものに手が止まらない時に脳内再生されている某有名CMソング)

 

 

 

美味しい美味しい言っておきながら、ここで一つ。


ヘブライ語で「オズネイ・ハマン」は

 

 

 

 

 

 

 

「ハマンの耳」👂

 

 

 

 

 

 

 

ふー・いず・はま〜ん?

 

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右端にいるのがハマン。

 

このお菓子が食べられるお祭りの起源が記されている、旧約聖書エステル記に登場する人物。

時はペルシャ帝国、大臣であったハマンがユダヤ人の絶滅を計画。 

ユダヤ人を憎み、絶滅しようと企んだ、

 

ザ・悪者。

 

 

 

ディズニーで言えば、この方たちのお仲間みたいな感じですかねえ。

 

 

 

 

 

 

 

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ゔぃらんず。

 

 

 

 

 

 

当時王妃であったユダヤエステルが王に計画を取りやめるように訴えたことから、計画は失敗に終わり、家族ともに処刑されます。ユダヤ人たちが絶滅の危機から救われた、このことを記念してみんなで...

 

「ハマンの耳」を食べます。

 

むしゃむしゃ。

 

美味しいよ。(ホラーになっちゃった。)

 

 

 

 

 

2.2. マカルー

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カロンのようなお菓子です。卵白、砂糖とココナッツパウダーなどを混ぜて焼いたお菓子。こちらもユダヤの祭りである「ペサハ(過越の祭)」で食べられます。

 

ペサハはエジプトで奴隷だったユダヤ人が脱出し、自由の民となったことを祝う祭りです。この祭りの期間、パン種(イースト菌や膨らまし粉)が食卓の上から宗教上取り除かれるため、お店ではパンやビールを置いていません。一昨年のペサハはエルサレムで過ごしたのですが、そこで面白い光景を目にしました。

 

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家の中にあるパン種を含むパンやパスタなどを取り出して燃やしていたよう。

 

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パン種を含む商品の棚に布がかけられている。

スーパーではパン、パスタ、クラッカー、ケーキなどパン種を使った製品のコーナーが布で隠されていました。飲食店でも、いつもとは違うメニューを提供するそうです。筆者はサンドイッチをある店で注文したのですが、無酵母のパンが使われていました。材料費がかかるのか、それともペサハの特別価格?なのか、美味しく無い上に普段よりずっと高かったです。

 

マカルーンは市場やベーカリーで量り売りされています。いろんな種類があり、中でもチョコが掛かったものやピスタチオのフレーバーが美味しかったです。コーヒーにとてもよく合います。

 

 

 

 

2.3. クナフェ

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イスラエルのものというより、中東では一般的なスイーツなのだそうです。チーズをカダイフ(小麦粉でできた麺状の食材)で挟み、両面をパリパリに焼いたスイーツ。出来立てにバニラアイスをのせて食べると、温かいクナフェの上でアイスが溶けて、それまあ美味しいこと。(うっとり)

 

ちょっと今思ったんですけど、

 

 

 

 

 

 

アイスって最強やん。

 

 

 

 

 

 

パンケーキの上にアイス。トーストの上にアイス。チェリーパイの上にアイス。メロンソーダの上にアイス。待てよ、フルーツに添えても合うやん(それはアイスが主役)。

 

 

アイス、

 

アイス、

 

アイス、

 

... アイス!!!!(開眼)

 

↓こちらも宜しければどうぞ〜 

light-matt5.hatenablog.com

 

クナフェをこよなく愛する某シンガポール人によると、家にクナフェを配達してくれるサービスもあるのだとか。ピザかい。

 

とにかく、できたてのクナフェは本当に美味しい。

 

個人的にはナザレの町で食べた屋台のクナフェが一番美味でした!注文を受けてその場で作ってくれるんです。

 

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銀色の容器に入っているのが材料。焼いているところ。



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裏返して、ほい!





  

 

うんまあ〜〜〜〜〜いいいっ!!!!( うるさあ〜〜いっ)

 

 

 

 

 

2.4. ハルヴァ

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ゴマ好きには堪らないお菓子。はるゔぁ。これも中東では一般的なお菓子です。練りゴマ、はちみつとナッツなどを練り混ぜたお菓子。かなーり濃厚です。こちらも、市場や専門店では量り売りをしています。スーパーでは小包装になっているものや、大きな塊で箱に入って売られているものがあります。

 

スーパーで購入できるハルヴァでぜひお勧めしたいのが、

 

 

これ↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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固形になっている普通のハルヴァとは異なり、こんな形状になっています。

 

 

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ふわっふわ!

 

細く束になっているハルヴァで、舌の上ですぐに溶けていく感じが面白い!綿菓子みたいな食感でした。気をつけないと、こちらも止まらなくなります。(やめられな〜い、止まらな〜い♫)

 

 

 

 

2.5.  KREMBO(くれんぼ)

とっても美味しい!大好き!というよりも、ある友人の優しさを思い出させてくれるお菓子です。夜遅くまでヘブライ語の宿題をヒーヒー言いながらしていた時に、天使な友人が机の上にそっと置いたこのお菓子。

 

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天使な友人:

「これ知ってる?美味しいのよ。」(にっこり)


包みを開けてみると、チョコレートのよう。

 

天使な友人:

「宿題分からないところは手伝うからね!」

 

筆者:

「しゅ...しゅくらあ〜んっっ泣(うろ覚えのアラビア語)」

 

 

 

マシュマロクリームをチョコレートで包んだお菓子。くれんぼ。土台にはクッキーが敷かれています。何でも冬季限定商品なんだとか。(夏には溶けてしまうからかな..?)

 

 

 

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最初の留学で住んでいた寮でかなりのストレスを感じていた中、この子だけが唯一、常識がある、優しく気遣ってくれるルームメイトでした。熱心なムスリムでもありましたが、他のムスリムのルームメイトが若干アグレッシブである一方、彼女はとても柔軟な心の持ち主で、お互いの信仰について話すこともありました。

 

悲惨な状況の中でも、自分を気にかけてくれる人が一人でもいたら、何とかなるもんですね。くれんぼを見るとふと思い出す、温かな思い出でした。

 

 

 

 

 

3. イスラエルのケーキ屋さん

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エルサレムのkadoshにて

 

イスラエルのケーキ屋さんってどんなんなん?と気になっているでしょう皆様のご要望にお答えして(誰も言っていない)、最後に、エルサレムで大人気と噂のケーキ屋さんをご紹介。

 

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メニューブックにヘブライ語で「kadosh」と表記されている


店名 KADOSH(カドーシュ)

 

 

 

ヘブライ語で「聖なる」の意。

 

 

 

聖なる都?にある

「聖なる」ケーキ屋さん。

 

 

 

 

なんかご利益ありそう。←やめろ。

 

 

 

そんなカドーシュで注文してみたケーキがこれ。

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ピスタチオのマカロンがのっているタルト

 

イスラエルにあったんだ。こうゆうケーキ。(期待していなかった。)

 

てか、かわいい

 

kamoeartcenter.org

 

先日、浜松市鴨江アートセンターの素敵な企画「洋菓子・和菓子の”フォルム"のはなし」に参加させていただきました。中止になったイベントの代わりに、インスタグラムにお気に入りのフォルムのお菓子・和菓子の写真を投稿、そこにスタッフの方々が素敵なコメントをくださるという企画でした。そして、このケーキの写真を投稿したのですが、スタッフの方々のコメントが逸品でしたのでシェアします。

 

こんなコメント力欲しいいい。

 

投稿ありがとうございました、鴨江アートセンタースタッフCです。豪華なケーキですね!マカロンが力を合わせてケーキを支えているようで、生き生きとしたフォルムになっている気がします!よくよく見るほどにかわいいですね〜。

 

投稿ありがとうございます!鴨江アートセンタースタッフBです。ただでさえかわいい円盤状のマカロンですが、クリームやいちごと一緒になるとよりかわいらしさが引き立ちます。円盤=かわいいかたちというのも新たな発見でした!

 

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せやねん

 

かわいいねん。

 

んだんだ〜めんこいなあ〜。

 

でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お値段が全然かわいくない。

 

 

 

 

これ一つで、約1200円(!?)。40シェケル。ご冗談で?!物価の高いイスラエルですが、他のケーキ屋さんに比べてもカドーシュは馬鹿高い。

 

 

 

値段もカドーシュな感じい?(←何を言っているんだろうか)

 

 

 

ただの学生な筆者は、衝撃的なお値段にビビりつつ、友人と半分こすることに。

 

 

 

お味は...

 

 

 

 

 

 

イスラエルでは美味しい方だけど、日本でこのレベルなら500円ぐらいで食べれそう。

 

 

 

 

 

 

つまり、

 

日本は本当に素晴らしい。恵まれている。

 

コンビニのシュークリームとか、あれ一つで120円ぐらいってすごいよ、ほんと。

 

 

 

 

以上、エルサレムの人気店KADOSHからのレポでしたー。(雑に終わるな〜。)

 

 

 

 

4, さいごに

季節感も何もなく、好きなことを好きに(時には暴走しつつ)綴っている筆者にいつもお付き合い頂きありがとうございます。しかも、これまでに書いたブログ5つのうち2つは甘いものの話っていう...。段々と、イスラエルから脱線していきそうな予感...。食レポブログ...?「せばまんつ〜」とイスラエルトピックにお別れすることにはならないと信じて。あ、「せばまんつ〜」って秋田弁です。(今更感。)「じゃね〜」みたいな。

 

ではでは、せばまんつ〜!